## 胸ポケットに忍ばせた小さなスパイ、その実力は?
PLAUD NotePinを手に取った瞬間「小さっ!」というのが第一印象。500円玉より一回り大きい程度で、重さはわずか25g。これが本当にAI搭載のボイスレコーダーなのかと疑ってしまう。
実際に2週間使ってみて分かったのは、この小ささが最大の武器であり、同時に最大の弱点でもあること。胸ポケットやネクタイに留めて会議に参加すれば、ほぼ確実に相手に気づかれない。けれど、その代償として操作性は正直微妙だ。
ボタンが1つしかないシンプル設計は一見良さそうだが、録音開始なのか停止なのか、慣れるまで戸惑うことが多かった。特に急いでいる時のワンタッチ操作は、思っているより難しい。
## 音質は「使える」レベル、でもマイクの向きに注意
3メートル離れた相手の声もそれなりに拾ってくれるのは評価できる。ただし、胸ポケットに入れた状態だと衣服の擦れる音が結構入る。特にシャツの生地が薄いと、歩く度にガサガサ音が録音されてしまう。
AI文字起こし機能は想像以上に優秀で、1時間の会議でも5分程度で文字データが出来上がる。精度も体感で85%程度。「えーっと」「あのー」といった話し言葉の癖まで忠実に再現するのは、むしろリアルで良い。
ただし英語や専門用語が多い会議だと、さすがに精度が落ちる。IT系の横文字が飛び交う打ち合わせでは、後から手直しが必要だった。
## バッテリー持ちは及第点、でも充電方法が独特
連続録音20時間というスペックは実使用でもほぼ達成できた。朝から夕方まで断続的に使っても、バッテリー残量を気にする必要はない。
気になるのは専用の充電ケース。AirPodsのような感覚で使えるのは便利だが、ケース自体を忘れると充電できなくなる。USB-Cで直接充電できれば、もっと実用的だったのに。
価格は約2万円と決して安くないが、毎日会議やインタビューが多い人なら投資する価値はある。ただし「録音して終わり」の人には確実にオーバースペック。
本当に必要なのは、録音データをどう活用するかの明確なビジョンを持っている人だけ。あなたはその一人だろうか?

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